-----------------------------------------------------

 【NUDO】10月7, 8日上演

『縛られたプロメーテウス』(アイスキュロス)

 

出演:本山大、水沢素数、横山展晴

翻訳・演出:横田宇雄

音楽:中堀徹

ポストカード・デザイン:岡本拓

 

●劇団紹介

2002年より活動を始める。板橋ビューネへの参加は今回で二度目となる。自然主義演劇とコンタクト・インプロビゼーションを織り交ぜた演技が特徴。「俳優はイメージを操作する主体である」という観点から作品を製作する。また、ワークショップや研究会活動も行う。主な作品:『simcity/12,000,000』(2010)、『ブルーバード・オブ・スーパー・フラット』(2012)など。

 

●作品紹介

紀元前5世紀頃、ギリシア悲劇詩人アイスキュロスによるプロメーテウス神話三部作のうちの最初の戯曲。人間に火を与えた罰としてゼウスにより磔にされるプロメーテウスの苦悩を描いた作品。上演当初は視聴覚効果がふんだんに活用されたようで、アリストテレース『詩学』に従えば「冥界劇」に分類される。今回、横田宇雄により改めて翻訳され、全ての固有名詞を排除した形で上演される。

-----------------------------------------------------

 【劇団MIRレパートリー】10月7, 8日上演

『ヴォイツェック-“Woyzeck”』(ゲオルク・ビュヒナー)

 

出演:チェ・ユンジュン、シン・ヨジョン、パク・キョンジュ、ハン・スンヨン、イ・ユギョン、イ・シネ

演出:李哉尚(イ・ジェサン)

照明:イ・ナグ

舞台美術:オノユウコ

  

●作品紹介

ヴォイツェックはビュヒナーの1837年の遺稿作で、未完成のままで伝わっている。

主人公のヴォイツェックは大将の理容師として大将の使いをしている貧しい軍人である。彼は金不足を埋めようと軍の医師の生態実験の対象の役割もする。彼の生存の理由は、ただ愛するマリーのためだけだ。しかしある日、彼の唯一の人生の救いであるマリーが軍隊の楽隊長と恋に落ちてしまうが…

 

●劇団紹介

平均経歴15年以上の演劇人が集まり2007年結成した劇団で、「芸術としての演劇」、「生きている演劇」、「人間の魂の進歩」をモットーに活動している。 

演劇精神の活性化と創造的作品の完成のために、安定して定期的なレパートリー劇団として活動していて、多様な国際交流及びレパートリーの交換、常時ワークショップなどを通じた劇団の力量強化にも力を入れている。 

----------------------------------------------------- 

【ヘアピン倶楽部】10月9, 10日上演

『マクベス』(ウィリアム・シェイクスピア)

 

演出:有川義孝

 

●劇団紹介

演劇ユニット。演劇とは何か?という、大きな疑問を足がかりとして人が人前で行う圧倒的に不自然な演劇、演技という行為、さらには人間という生き物、全ての事を疑って、検証していくというある種の試みをもって、主宰の有川を中心に結成される。2012年より活動開始。

 

●作品紹介

至る所で上演が行われてきた、シェイクスピアの戯曲「マクベス」をこのユニットで、挑みます。

-----------------------------------------------------

【テアトロ・マアルイin風蝕異人街】10月9, 10日上演

『トロイアの女』(エウリピデス)

 

出演 三木美智代/上村聡/山本美里/こしばきこう

演出・構成 こしばきこう

 

●作品紹介

現代に甦るギリシア悲劇『トロイアの女』。

戦争や大震災で土地を奪われ、家族も失ったひとりの老女が現代の流浪の民、ホームレスと化す。瓦礫の下に孫の死骸を見つけたことを機にそれが「トロイアの老女王」ヘカベと重なる。トロイアの女たちの悲運を嘆き哀しむさまを、ヘカベの目線で物語を編んでゆく。大事な者を失っても残された者は生きていかなければならない。人間の哀れをギリシア悲劇を通して体現する。

 

●劇団紹介

札幌を中心に活動。2013年古典劇上演集団として旗揚。演劇の名画座の確立に奔走している。母体となる風蝕異人街は寺山修司作品上演集団として1997年に札幌で旗揚。日本国内に留まらず、2012.13年は2年連続、韓国の演劇フェスティバルに招聘されている。アングラ魂を内包しつつ質の高い作品創りが定評。

http://www.geocities.jp/ijingai

ijingaiijingai[at]facebook.com

-----------------------------------------------------

【メガロシアター】10月11, 13日上演

Megalo能『フェードル/藤壺』(ラシーヌ/紫式部)

 

出演:坂本美蘭、箆津弘順、宮田綾、江戸町弦希、鞠みちえ、山中宏明、小菅博之、加納重明、新尉ジン、さのともみ、金宜伸

 

音楽:尾引浩志、今井尋也

 

●劇団紹介

美や力を斥け、現実世界の此岸から舞台の彼岸へ。

舞台が平面の連続した多面体であるとするならば、その空間の向こう側へ。

舞台が瞬間の連続であるとするならば、その時間の向こう側へ。

時空を超えるメガロマニア(誇大妄想狂)の芸能集団。

  

●作品紹介

恋の女神恋の女神ヴェニュスの呪いを受け,義理の息子イポリットに禁断の恋を抱くアテネの女王「フェードル」、

平安時代に義理の息子光源氏との間に不義の子、冷泉帝を宿した皇后「藤壺」。

ギリシャと日本の神々の祭壇上で、宿命の歯車は、二人の女を狂わしていく。

ラシーヌ『フェードル』と紫式部『源氏物語』を参照し、メガロシアターによる新しい能楽の様式によって表現される舞台。

-----------------------------------------------------

【空(utsubo)】10月11, 13日上演

『女の平和』(アリストパネース)

 

出演:  高橋ブランカ 他

翻案・演出: 岸本佳子

 

●劇団紹介

2009年旗揚げ。日本、ポーランド、フランス、イラン、ドイツ、ガンビア、アメリカ、イギリス、韓国人メンバーによる多言語パフォーマンス・グループ。プログラマー、ジャーナリスト、麻雀士、研究者など、メンバーのバックグラウンドの多様性を利用し、各回の公演に即してさまざまな人々へのインタビューを行い、ドキュメンタリー的手法で作品制作を行うことで、現代社会の見えない側面を明るみに出すことを目的としている。

 

●作品紹介

アテネとスパルタ間で繰り広げられるペロポネソス戦争。終わりのない戦争に心底、嫌気がさしたリューシストラテーは、両国の女達を集め戦争終結を求めたセックス・ストライキを提案する。女の権利を迫害するならセックスしない。この素朴な喜劇が現代にも通じることは、1975年アイスランドでのレッド・ストッキング運動や、2014年都知事選時の「舛添に投票する男とセックスしない女たちの会」等の例を見ても明らかだ。古代ギリシャの傑作喜劇『女の平和』を、現代を生きる女性達へのインタビューに基づき、現代の喜劇として上演したい。

-----------------------------------------------------

【雲の劇団雨蛙】10月18, 19日上演

『対話篇』(プラトーン)

 

出演:久野祐希奈、寺島里香、松崎義邦、森高悠太郎、屋久梅知吉  他

演出:岡田和歌冶(雲の劇団雨蛙)

 

●劇団紹介

『雲の劇団雨蛙』とは2012年9月より「演劇ができるならどこでも」というスタンスのもと島根県出雲市を拠点とする、朝日山裕子(代表)と 岡田和歌冶(作/演出)の演劇ユニット。

結成2年目、11都市40公演150ステージとハイペースで活動している

 

●作品紹介

紀元前、古代ギリシャの哲学者プラトーン。ソークラテースの弟子でアリストテレースの師であるプラトーンが生前に刊行した約30の著作の大部分が、師ソークラテースとその他の人物との対話で描かれている。それを「対話篇」と呼ぶ。今回は「国家」という作品(作品という言葉が妥当かどうか分かりませんが)を中心にいくつかの著作を用いて、現代を「善く生きる」という事を思索していきたいと思います。

-----------------------------------------------------

【劇団妖帝デカダンス】10月18, 19日上演

『女殺油地獄』(近松門左衛門)

 

演出・真宮 広義

 

●作品概要

時は平成改め“NEO昭和”。商社の家柄に生まれた絵描き志望の女・菊花。

同じく商社の跡取り息子・与平。その与平を躾けた七之助と吉乃。

そんな四人が織りなす転落系ピカレスク・ロマン。近松門左衛門の歌舞伎を原作に、

“平成版昭和見世物”らしく、わかりやすくより情念深く見世物として描いていきます。

 

●劇団紹介

劇団 妖帝デカダンスは、2011年より活動開始したイベント企画 トーク・ショーの演劇部門的団体で、2013年より活動開始。

“平成版昭和見世物小屋”として、これまで、演劇小屋に拘らずライブハウスや雑貨店などでも活動。

演劇のカタチにも拘らず、歌やショー、アートとの共存なども行いました。

名古屋で観られるダークな演劇として、活動中です。 

-----------------------------------------------------

【楽園王】10月18, 19日上演

『リア王』(ウィリアム・シェイクスピア)

 

出演:岩澤繭、小林奈保子、政井卓実、森将和、吉田奈央、間山絵美

演出:長堀博士

 

●劇団紹介

楽園王は今年23年目の東京を拠点に活動する劇団。主宰の長堀博士が描く作品は「エッシャーの中に紛れ込んだよう」と迷路に喩えられ人気を博している。他劇団への書き下ろしも多い。また「利賀演出家コンクール」にて「優秀演出家賞」を受賞するなど古典戯曲の演出家としての実績もあり、「Shizuoka春の芸術祭」に二度の招聘をされ、寺山修司「青ひげ」、エウリピデス「メディア」を上演した。「戯曲=詩」の考えから独特の表現を模索。

 

●作品紹介

上演作品をフェスのコンセプトに沿って探しながら、実はシェイクスピア作品の中で女性が大勢出てくる作品は何か?ということを考えた。本当に人数的に多いか分からないが、最初に(鮮烈に)頭に思い浮かんだのが「リア王」の三姉妹である。リア王は姉たちに「おかしくなった」と言われる通りに、阿呆な采配をする王の話。王の娘たちも阿呆で、それが原因で家族の悲劇が始まっていく。そんな認識であるのだが、演出によって引っくり返す計画。